素朴な疑問:パーティー券事件

少し趣を変えて、日ごろあれ不思議だな、と思うことを書いてみたい。

第1回は、「パーティー券問題」を取り上げる。

昨年末から世間を騒がせている「政治と金」の問題。過去にも「ロッキード事件」とか「東京佐川事件」とか、未だにこの問題は解消されない。いろいろと思うことはあるが、今回取り上げるのは本質的ことではない。

報道によれば、自民党の裏金リストは次のようになっている。

裏金リスト

この金額を見て感じた素朴な疑問。

パーティー券は1枚あたり2万円が相場との報道だ。だとするとパーティー券の売り上げがキックバックされ、裏金となった金額は2の倍数、偶数になるのではないのだろうか?

多くの議員の金額は偶数であるが、一部奇数金額の議員もいる。

1万円や3万円のパーティー券があったのだろうか?2万円のパーティー券の内、1万円のみがキックバックされることがあったのだろうか?

”ピラミッド型”から”スカイツリー型”へ

2023年のスポーツニュースと言えば、WBCでの優勝が注目された。他の競技でも、パリ五輪の出場をかけた大会では日本チームが大活躍している。

昨年秋に開催された五輪予選で、バレーボール男子は08年北京五輪以来16年ぶりの自力出場。

バスケットボール男子は昨夏のW杯でアジア1位となり、自力ではなんと1976年モントリオール五輪以来48年ぶりの出場権を手にした。

ハンドボール男子は昨年10月の五輪アジア予選で優勝し、自力では1988年ソウル五輪以来となる五輪切符を獲得。準決勝で宿敵韓国に34―23で快勝し、決勝ではバーレーンに32―29で競り勝っている。

また、水球男子は昨年10月のアジア大会で53年ぶりに金メダルに輝き、3大会連続の五輪出場を決めた。

主に男子チームであるが、先日もバスケットボール女子(アカツキジャパン)が五輪出場を決めたし、1月にはホッケー女子(さくらジャパン)が五輪出場権を獲得している。このところ日本のトップアスリートが世界で活躍する場面が増えている感じがする。

スポーツのレベル構造は基本的に”ピラミッド型”と言われている。競技人口が多くなるほど、トップアスリートも増えるという構造だ。

一方、日本社会は少子高齢化が進んでおり、トップアスリートとして活躍できる20代~30代前半の人口は減少している。にもかかわらず、今回何十年ぶりの五輪出場となるなど、世界レベルに近づいているのはなぜなのだろう。

競技人口が減少する中で、選手の育成方法が見直され、レベル構造が変化したのではないだろうか?”ピラミッド型”から”東京タワー型”への構造改革とでも言おうか。ハンドボールやホッケーのようにさらに競技人口が少ないスポーツでは、”スカイツリー型”とでも言おうか。何かしらの育成方法の変化があったはずだ。

根性理論から科学的理論に変わったのか?若い頃から海外チームと交流する機会が増えたのか?監督やヘッドコーチを海外から招いたからか?何かあるはずだ。

ますます少子高齢化が進む日本。野球やサッカーなどのメジャーなスポーツでも競技人口の減少を止めることはできないだろう。そのため、これからは”スカイツリー型”の育成方法が必須になっていくと思われる。

また、スポーツに限らず、様々な業種で若い人が減っていく時代。スポーツ界の人材育成方法を分析・学習し、科学技術や芸術などの世界にも広げてほしい。もしかすると政治家や経営者などの育成にも有効かもしれない。

”ピラミッド型”から”スカイツリー型”へ、今こそ転換する必要があるのではないだろうか。

メジャーリーグとワイドショーの相性

WBCの優勝以来、ワイドショーでメジャーリーグの話題を取り上げることが増えたように思う。残念ながら、平日のワイドショーを直接見る機会が少ないので、だろうという感じではあるが。

YouTubeで「大谷翔平」と検索すると、「羽鳥慎一モーニングショー」や「ひるおび」などの特集番組がアップされていることがある。大谷選手の活躍、ケガの状態、移籍チームの話題まで、いろいろと解説している。

日本のプロ野球の場合、ナイターで試合があり、9時以降のスポーツニュースやプロ野球ニュースで試合結果が速報される。翌日は、スポーツ新聞が試合の詳しい内容、活躍した選手、監督の談話、そして解説者の記事など、推しチームの勝敗に一喜一憂するのが普通だ。

メジャーリーグの場合、時差の関係で、東海岸の試合なら深夜、西海岸の試合なら早朝に行われる。その結果などの速報や解説を伝えるのに、ワイドショーはちょうどいい時間帯だと思う。

また、メジャーリーグでは、昔も今も選手個人の活躍が重要で、チームの勝ち負けは二の次になる。推しの選手個人に注目した番組編成もワイドショーに合っているのだろう。

野球と同じメジャーなスポーツで、海外で活躍する選手の多いのはサッカーだ。アジアアップの活躍が、ワイドショーに取り上げられればと思っていたが、残念ながら今回は準々決勝でイランに負けてしまった。ヨーロッパでの各選手の活躍や次の日本代表の活躍に期待したい。

個人的に注目しているのは、バレーとバスケだ。男子バレーも男子バスケもパリオリンピックの出場が決まっている。オリンピックでの活躍により、海外に移籍する選手が増えれば、ワイドショーに取り上げたれる機会も増えるかもしれない。

がんばれニッポン!

契約金を円換算するのをやめましょう!

昨年末から気になる話題。それは、メジャーリーグの契約金についてだ。

大谷選手や山本選手がドジャースと大型契約を結んだ。他にも松井選手がパドレスと、今永選手がカブスを契約するなど、スポーツニュースだけでなく、様々なメディアで取り上げられるようになった。

 

今年の1月14日の「Full-Count」で配信された記事ではこんな感じだ。

松井投手は5年総額2800万ドル(約40億5000万円)でパドレスと契約。大谷選手はドジャースと北米プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1014億円)で契約。山本投手は、ドジャースと投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約470億円)で契約。今永投手は、カブスで年平均1325万ドル(約19億2000万円)でプレーとなり、さらにオプションが行使されれば、1600万ドル(約23億1700万円)。上沢直之投手はレイズとマイナー契約となったが、メジャー昇格すれば、最大で総額350万ドル(約5億1000万円)となる。

単純に契約額の円レートを計算すると、松井選手の場合は144.64円、大谷選手の場合は144.85円、山本選手の場合は144.61円、今永選手の場合は144.90円、上沢選手では145.71円となり、比較的近いが、同じではない。

 

別の記事では、山本選手の年別の契約金額が掲載されている。(日刊スポーツ)

今季が年俸500万ドル(約7億円)、25年が1000万ドル(14億円)、26年が1200万ドル(約16億8000万円)で、27~29年は2600万ドル(約36億4000万円)。30~31年は2900万ドル(約40億6000万円)、32~35年は2800万ドル(約39億2000万円)となる。

今季の金額はまあ許せるとしても、何年後の円レートがどうなるかわからない中で、円レートを140円/ドルとするのはいかがなのもか。円高や円安になれば、金額が変わるのは普通なことだ。

 

極めつけは1月23日の「The Answer」の配信だ。

ドジャーズは、テオスカー・ヘルナンデス外野手も1年2350万ドル(約34億1700万円)で獲得。レイズからトレードでタイラー・グラスノー投手とは5年総額1億3650万ドル(約198億5000万円=いずれも発表当時)で契約。

日本選手なら、契約金を円に換金することがあると思うが、アメリカの選手の契約金まで円換算する意味があるのだろうか?

 

ということで結論です。

野球選手がメジャーリーグに憧れるのはやめなくていいです。

NYダウを円換算することがないように、そろそろ契約金を円換算するのをやませんか。

 

全国鉄道地図帳の楽しみ方

「全国鉄道地図帳」の楽しみ方を紹介します。

使うのは、この地図帳とグーグルマップの航空地図だ。そして、もう一つ国土地理院地理院地図を加えると最強の取り合わせになる。

 

まず、気になる廃線を「全国鉄道地図帳」から探す。

今回は、昔乗ったことのある「名古屋鉄道 揖斐・谷汲線」を見てみよう。

地図帳ではこんな感じで記載されている。

国鉄道地図帳p113

名古屋鉄道谷汲線

1926年(大正15年)4月、谷汲鉄道として開業。美濃電気軌道(のちの揖斐線)の延伸開業に伴い、同年9月から忠節~谷汲間で直通運転を開始した。谷汲山華厳寺の御開帳期間を除くと集客は少なかった。戦時中に名古屋鉄道に合併。戦後は揖斐線岐阜市内線直通の急行が運転された期間もあった。

 

この路線は、JR岐阜駅からしばらく路面電車として走っていた。長良川にかかる忠節橋を超えた先から、専用の線路となる。

その先が忠節駅だった。国土地理院の地図で「年代別の写真」から「1974年~1978年」を選択すると、当時の航空写真となる。この当時、忠節駅にはショッピングセンターがあった。

グーグルマップで「航空写真」をクリックすれば現在の地図となる。忠節駅もショッピングセンターも今はないことがわかる。

写真を確認しながら路線を進めていくと川(伊自良川)を超える。

当時の写真には橋があるが、現在の写真ですでに撤去されている。グーグルマップで拡大すると、線路だった所には、太陽光発電が並んでいる。

さらに、路線を進めよう。

揖斐郡大野町にあった黒野駅で、線路が揖斐線と谷汲戦に分かれる。

現在の地図にも、「黒野駅レールパーク」とか「黒野駅ミュージアム」なる施設があることがわかる。一体、どんな施設が残っているのだろう。

揖斐線の終着駅の本揖斐駅だ。グーグルマップで駅のあったところをクリックすると「本揖斐駅」の駅舎の写真がでてきた。

そして、もう一つの終着駅「谷汲駅」をストリートビューで見ると、赤い電車が展示してあるじゃないか。しかも桜の季節なのがいいね。

こんなふうになかなか遠くには行けないが、地図上で行った気分になれるのがうれしい。

 

久しぶりの衝動買


2023年の年末にネットで何かの記事を読んで思わず「これほしい」と思った。

何かというと「地図」だ。

まあまあの値段のため、中味を見ないままでは、普通は買わないが、記事を読む中で「きっと面白いに違いない」想像が膨らんで、いつも以上にほしくなった。

ボーナスが出て、少し気分的に「買ってもいいかなあ」と思える時だったのもある。

楽天」でセールとかが始まるというタイミングでもあった。

面白いのでは、と思った理由の一つが、以前買った「歴史地図帳」がよかったこともある。たぶん大丈夫だろうと思った。「歴史地図帳」は旧街道や宿場町などが載っており、地図上のブラタモリを楽しむのに最適だ。

そう、久しぶりの衝動買である。

 

数日後、購入した「全国鉄道地図帳」が届いた。

 

今回は、街道ではなく、鉄道だ。この地図帳には、廃線になった路線も載っている。昔こんなところに線路があったのか、と驚くことが多い。特に、廃路線が多いのが北海道である。

 

確かに地図帳の縮尺はそれほど大きくないので、この地図だけではよくわからない。そこで活躍するのが、「Google Map」だ。地図帳で面白そうな場所を探し、「Google Map」でそのあたりを検索、航空写真にすれば、廃線跡があった、駅舎が残っているところもある、など見つけることができる。最強のコンビだ。

 

正月に帰ってきた廃線好き鉄道ファンの長男にさっそくこの地図を見せたところ、「これはいい」とすぐに賛同してくれた。

実際の場所に行くのはなかなか難しいけれど、地図とネットさえあれば、いつでもブラブラできるのがうれしい。